しゃある通信

#04-03 共感はしたが…むぅ
ということで買ってきた本から。

うつ状態になってしまった著者が独自の観点・経験から「精神に関する病」について 「良心のある精神科医はほとんどいない」ということをひたすら述べる本…としか いいようがないなこりゃ。現在は寛解(←なぜか変換できない)しているようだが。

患者として共感できる部分は確かにある。 「患者の不安度・抑圧度に変化が見られないのに、同じ処方を繰り返すだけ」 「不安になって藁にもすがる思いで通院しているのにたいした話もせずに診断終わり」 とか、この辺はヒジョーーーに同感。保険点数稼ぎたいだけちゃうかと。んでいろいろ データを出して反論したりしているわけだが、しかしこちらも馬鹿ではないので頭から 信用したりはしない。まあ話四割といったところか。

でも、この点に関しては諸手を挙げて賛成だ。

他の科の医師のように「自分には治せない。治せる医師を紹介する」と正しい対応をせず、
このあとも文は続くがその点に関しては全肯定ではないので引用はここまで。患者に 転院を勧める精神科医はほとんどいないといっても過言ではないだろう。特に個人病院 ではなおさらである。そういった点では、前節の女医さんはある意味正しかったかも。 「うちでは劇的な改善は見込めないだろう」とハッキリと言ったから。ただ一点、薬が まったく変わってないのでなんとかしたいという希望を聞き入れてもらえなかったのが 非常に惜しい。そして悔しい。薬には副作用があるのだよ…。

この本は、一部は非常に共感できて、患者としての立場を見直すことを発見させて くれたが、いやな読後感が残る。「これは絶対読め!」と断言してオススメできないが、 通院している人は立ち読みでいいので(ぉぃ 読んでみてほしい。きっと今の状態から 少しは変われるはずだから。



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© 2004 Kazuya 'Sharl' Masuda
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